要注意!虫歯になりやすい食べ物と飲み物【5選】

皆さんこんにちは 香川県丸亀市にある大西歯科医院です。

「健康に良いから」「身体に必要だから」と日頃から口にしているものに、実は虫歯リスクを高めてしまう意外な落とし穴があることをご存知でしょうか?

今回は、歯科医師も警鐘を鳴らす「ヘルシーなのに虫歯になりやすい食べ物・飲み物5選」を、その理由とともに詳しく解説します。

ヘルシーなのに虫歯になりやすい食べ物・飲み物の代表例

ヘルシーなのに虫歯になりやすい食べ物・飲み物の代表例を5つご紹介します。

シリアル(コーンフレーク)

朝食の定番であるシリアルは、食物繊維やビタミンが豊富で健康的なイメージが強いですが、多くの製品は砂糖でコーティングされています。また、歯の溝に入り込みやすく、歯ブラシの毛先が届きにくい場所にも残りやすいため、虫歯菌の栄養源となりやすいのです。

ドライフルーツ

手軽な栄養補給として人気のドライフルーツ。しかし、生の果物よりも糖分が凝縮されており、その粘着性から歯にベタッとくっつきやすく、そのまま長時間留まりがちです。特に、歯と歯の間や奥歯の溝に詰まりやすく、虫歯リスクを格段に上げてしまいます。

スポーツドリンク

運動時や発熱時など、水分補給に欠かせないスポーツドリンク。しかし、その多くに大量の糖分が含まれており、頻繁に飲んだり、少しずつ時間をかけて飲んだりすると、口の中が常に酸性に傾いた状態になり、虫歯菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。

甘い野菜ジュース・乳酸菌飲料

「野菜不足解消に」「お腹の調子を整えるために」と、子どもから大人まで愛飲されているこれらの飲料。一見健康的ですが、飲みやすさのために多くの糖分が加えられています。特に、習慣的に与え続けると、口の中が常に**「虫歯になりやすい状態」**になってしまうため注意が必要です。

お酢

健康や美容に良いと話題のお酢。しかし、お酢は非常に強い酸性であり、歯の表面を溶かしてしまう「酸蝕症(さんしょくしょう)」を引き起こす可能性があります。特に、すでに虫歯になりかけている歯がある場合、お酢の酸によって進行が加速してしまうため、摂取方法に工夫が必要です。お酢を飲んだ後はすぐに歯みがきをせず、水でうがいをするようにしましょう。

知っておきたい!歯と間食のリズム

虫歯リスクは「何を食べるか」だけでなく、「いつ、どのくらいの頻度で食べるか」によって大きく変わります。食事や間食をするたびに、口の中は酸性に傾き、歯のエナメル質からミネラルが溶け出す「脱灰(だっかい)」が起こります。

唾液には、溶け出したミネラルを元に戻す「再石灰化(さいせっかいか)」という大切な働きがありますが、ダラダラと間食を続けてしまうと、この再石灰化が追いつかず、徐々に歯が溶けて虫歯へと進行してしまいます。

時間を決めてメリハリのある食習慣を心がけることが、虫歯予防の第一歩です。

飲み物習慣と虫歯

特に注意したいのが、子どもに与えることの多い乳酸菌飲料や甘い野菜ジュースです。
これらは健康的だと考えられがちですが、糖分を多く含み、さらにゆっくりと時間をかけて飲むことが多いため、虫歯菌が活発になる時間が長くなってしまいます。

毎日決まった習慣としてこれらを飲ませている場合は、虫歯リスクを上げる原因になりかねません。「外出中や仕事中など、歯みがきができない状況ではどうすればいい?」そんな疑問にお答えします。

外出先での虫歯対策

外出中で歯みがきが難しい場合は、キシリトールガムを噛むのがおすすめです。キシリトールガムを噛むと、唾液の分泌量が増えます。

唾液には、食後の酸性に傾いた口の中を中和する働きや、再石灰化を促す作用があるため、虫歯予防に役立ちます。また、甘いものを食べたり飲んだりした後の歯みがきは、より丁寧に行いましょう。

この情報を参考に、日々の食生活や習慣を見直して、虫歯ゼロの健康的な口内環境を目指してください。ご自身の歯や、お子様の歯についてご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。